はちみつのカロリーって実は?甘いだけじゃないはちみつの秘密

はちみつのカロリーについて

民間療法の雄として、美容にも健康にもよいといわれているはちみつ。
自然が生み出した食材の中でも、特に抗炎症作用や抗菌作用が認められており、昨今の健康ブームの中で再び脚光を浴びています。

このはちみつを、ぜひ普段の食生活に取り入れて健康や美容に役立てたいと思われている方も多いでしょう。しかし気になるのは、そのカロリーです。まったりとした甘さが特徴のはちみつは、なんとなくカロリーが高そうな印象があります。

健康のためにはちみつを摂取するべきか、カロリーオーバーのいかんによっては摂取しないほうがよいのか。はちみつの効能とカロリーについてご説明いたしましょう。

英国国立医療技術評価機構が公式に認可したはちみつの効能

2018年の秋、英国国立医療技術評価機構(NICE)と英国公衆衛生庁(PHE)が共同でガイドラインを発表しました。安易に抗生物質を摂取することを避けるために、英国の政府機関ははちみつの効能をガイドラインではっきりと認めたのです。

ガイドラインには、継続期間が3週間未満の咳や軽度の気道の炎症にははちみつが有効であると明記されています。

抗生物質のように劇的な効果があるのではなく、咳の症状を軽減させるまさに自然な療法であるというわけです。ここ数年、抗生物質の過剰摂取によって耐性化が問題になっています。はちみつは民間レベルだけではなく、政府機関からもその効能を認められたことになります。

実際、日本のように総合感冒薬が普及していないヨーロッパでは、風邪のひきはじめや喉の痛みの症状があるときは、家庭にあるはちみつをカモミールティーなどに入れて飲む習慣があります。そのため、「天然の抗生物質」というあだ名まで有している食材、それがはちみつなのです。

はちみつvs砂糖 そのカロリーを具体的な数字で比較!

そこで気になるのがはちみつのカロリーです。甘味料の代表である砂糖とハチミツのカロリーを、具体的に数字で比較してみましょう。

砂糖100グラム当たりのカロリーは、392キロカロリーです。黒砂糖は、362キロカロリー。
一方、はちみつ100グラム当たりのカロリーは304キロカロリーです。はちみつは、18~20パーセントが水分であるため、砂糖よりはカロリーが低くなるのです。数字で比較をすると、それほど大きな差には見えません。

しかし、私たちが一般的に使用している白砂糖は単純な化学構造が特徴で、これによって急激な血糖値の上昇を引き起こす危険性を含んでいます。近年、世界中に蔓延し社会問題となっている肥満は、まさにこの砂糖の過剰摂取が原因のひとつとなっているのです。そのため、専門家たちは1日の砂糖の摂取量は90グラムから100グラムに抑えるよう呼び掛けています。

一方はちみつは、加工されていない天然のものであれば100パーセント自然食品です。日常的な食生活では、わずかしか摂取できないビタミンやミネラルを豊富に含んでいるという特徴があります。いわゆる微量栄養素と呼ばれるこれらの成分は、人間が健康を維持するために不可欠な要素といわれています。

はちみつに含まれているもの。微量ミネラルと呼ばれる銅、鉄分、マンガン、ヨウ素に加え、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、酵素、そして殺菌作用があるといわれるゲルミシジンやギ酸など。サプリメントも真っ青の栄養素たちです。

また、砂糖の摂取は成人病の温床になるため弊害が多いといわれていますが、はちみつに関しては胃腸の炎症を抑えたり、摂取後に即栄養分となるなど、メリットのほうが大きいのです。

ある研究によればミツバチが蜜を作るために巣に運んでくる花の種類は数万種類にも及ぶといわれています。そのため、味・香りに数多くのバラエティがあり、自然の滋味を堪能できるのもうれしいものです。

4千年の歴史を誇るはちみつ 近年の研究に見るその恵み

はちみつの歴史は非常に古く、地中海やエーゲ海周辺では4000年前のエジプトで、すでに養蜂が行われていたという痕跡が残っています。聖書には、「約束の地」を「父と蜜が流れる地」と表現しています。その甘さは、豊饒のシンボルでもあったのです。

日本では、7世紀半ばに養蜂を試みたという記録が『日本書紀』に残っていて、東西を問わずにはちみつは長い歴史があることがわかります。

古代からその効能によってはちみつは珍重されていました。たとえば、古代ギリシアの哲学者アリストテレスは、その著作『動物発生論』の中で「はちみつは星や虹が空に昇るときに、地上に落ちてくる成分である」と述べています。腐敗することがないはちみつは、古代ローマ時代には食材の保存のためにも使用されてきました。

砂糖が貴重で高価であった時代、はちみつはその代替品として庶民の味方でした。
近年では逆に、はちみつの栄養面における優位性が高く評価されて、再び脚光を浴びています。抗炎症作用や抗菌作用だけではなく、その豊富なビタミンが美肌の保持や抜け毛を防ぐためにも有効という研究も発表されて、特に女性たちから熱い視線を集めているのです。

最後に

はちみつを食生活に取り入れることは、このようにメリットが非常に多いことがよくわかります。古代の文献から現代の英国政府にいたるまで、その有効性は既にお墨付きといってまちがいありません。

カロリーが気になるかたも、はちみつを摂取することで貴重なミネラルやビタミンが体内に取り込まれていることを意識してみてください。ジャンクフードを食べてしまうことを思えば、はちみつから摂取するカロリーの量はそれほど大げさなものではありません。

ただし、「過ぎたるは猶及ばざるがごとし」。大人の常識をもって、適量のはちみつの摂取を心がけましょう。